今月1日、喜ばしいニュースが伝わった。国産大型旅客機「C919」の1機目の契約が上海市で交わされた。これは国産大型機が間もなく商業運航時代に入し、間もなく国産民間機の新たなページをめくることを意味する。
上海市からほど近い鎮江市では、国産大型機の早期交付を目指し努力・奮闘している人々がいる。
機械音が鳴り響く航天海鷹特殊材料有限公司の組立工場で、第13期全人代代表の王巍氏がチームを率い問題解消に取り組んでいる。彼らは国産大型機の機体の落雷防護試験部品を作らなければならない。
王氏は機体の複合材構造部品の製造に取り組んできた。複合材は金属部品よりも軽く、構造の強度が高いといった特徴がある。航空機の構造に占める複合材の割合は、その先進性を示す重要な指標の一つだ。
何事にも長短がある。金属部品と比べると、複合材は導電能力が低く、落雷しやすいという特徴がある。今回の落雷防護試験部品の緊急生産は、落雷防護の基準を満たす複合材部品の開発・生産に向けたものだ。
部品は交付後、地上試験で使用される。試験データが条件を満たすと、遠い海外でテスト飛行するプロトタイプが次の飛行試験に進める。テスト飛行の試験結果は、国産大型機が耐空証明を取得し、商業運航に向かうため必要になる。
そのため王氏とチームは旧暦の1月2日から現在まで忙しく働いている。昨年3月は中国で新型コロナウイルスが最も猛威を振るった時期だったが、王氏はチームを率いて南昌市で改装任務を遂行した。39日の取り組みにより、C919(10101B機)の失速改装後の機体後部撤去・保留任務を完了した。
王氏はその後すぐ、C919失速回復シュートの試験完了の情報を目にし、誇らしく思った。成功を支えたのは彼らチームの取り組みだったのだ。