3月30日,在白城市鎮賚県で、渡り鳥を撮影する鳥類保護隊の潘晟昱隊長
気温が上昇し、若葉が目を出し始めた。吉林省白城市鎮賚県の湿地一帯では、あるチームがゆっくり歩きながら小声で話し、望遠鏡で遠くを見たり、携帯電話で地理座標を記録している。彼らは中国野生動物保護協会吉林省鎮賚県の鳥類保護隊である。数百メートル離れた場所に南部から飛来した1万羽以上の様々な渡り鳥が生息し、鳥類の食料は十分にあるか、人間の行動が鳥類の生活を妨げていないかなどの問題を彼らは気に留めている。
鎮賚県は松嫩平原にあり、中国の渡り鳥の主な飛来地の1つで、多くの渡り鳥がここを経由する。世界絶滅危惧種のソデグロヅルは毎年ここに100日以上留まり、その数は4000羽に迫る。鳥類保護隊の潘晟昱隊長によると、保護隊は2018年に発足され、毎年延べ1000人近くが春と秋に宣伝、巡回、違法捕獲道具の処理などのボランティア活動を行っている。保護隊はこれまでに、負傷またははぐれた鳥類を数百羽保護した。
2019年、鎮賚鳥類保護隊は中国野生動物保護協会から「先進ボランティアチーム」の称号を与えられ、鳥類保護ボランティアプロジェクトは「吉林省優秀ボランティアプロジェクト」と評価された。