ラサ〜ニンティ鉄道全線の工事が4月下旬、急ピッチで進められていた。ニンティ駅は駅内外壁の装飾を行っていた。ラサ駅車両整備基地の改築現場で、労働者が線路連結部の枕木などを敷設していた。
川蔵鉄道の一部であるラサ〜ニンティ鉄道は今年4月、静的検収段階に入った。7月1日までに開通し、運行開始する予定だ。両市間の移動時間は5時間から約3時間半に短縮される。
川蔵鉄道(雅安〜ニンティ区間)は昨年11月8日に着工された。新設される本線の全長は1011キロで、30キロ以上のトンネルが6本、100メートル以上の橋が9本ある。建設の難易度は世界的にも稀なほどだ。
川蔵鉄道は竣工後、チベットに新たな「大動脈」を与える。2006年7月1日に竣工し全線開通・運行となった青蔵鉄道は、チベットに鉄道がない歴史に終止符を打った。これは世界で標高が最も高く、線路が最も長く、凍土横断区間が最も長い高原鉄道で、多くの世界新記録を樹立した。チベットと内陸部の時空的な隔たりを完全に解消した。雪の高原は鉄道時代を迎えた。
鉄道はおろか、70年前の旧チベットには車が走れる道路さえなく、輸送は人と家畜の背中が頼みだった。現在のチベットでは道路網が発達し、トラックの流れができ、マイカーの観光客が後を絶たない。チベットとつながる「天の道」は、人々の活気と経済の活力をもたらした。
データによると、2000年末のチベットの道路の総延長は2万2500キロのみだったが、20年末には11万8800キロになった。郷鎮の到達率は93.7%、建制村は75.9%。全区の全県(区)及び476の郷鎮、2050の建制村にバスが通った。民間航空の旅客数は2000年の延べ53万人から20年の延べ515万人に増加した。