自動車が疾走し、路傍で植物が芽を出す。内蒙古(内モンゴル)自治区オルドス市ハンギン旗では、「砂漠横断道路」と呼ばれる省道215線がリボンのように、クブチ砂漠の中ではためいている。
省道215線を始めとする砂漠横断道路が次々と開通し、ハンギン旗の牧民はラクダから自動車への飛躍を実現し、生活に激変が生じた。この小さな町も京新・京蔵高速道路と相互接続し、発展の新たな景色が広がっている。
ハンギン旗独貴塔拉鎮沙日召嘎査の牧民である門肯巴雅爾さんは、「新しく作られた砂漠横断道路は車線が多く距離が短く、運転するたび嬉しくなる。以前ならば旗政府所在地の錫尼鎮に行くには1日かかったが、砂漠横断道路ができてからは1時間余りで着けるようになった」と述べた。
ハンギン旗の「砂漠横断道路」と呼ばれる省道215線(20日にドローンで撮影)。