西蔵支援医師の「美しいエピソード」

　王克明氏は山東省の泰安出身で、北京協和医科大学で医学博士号を取得した。昨年7月には中国医学科学院整形外科病院副主任医師として、自ら第6期医療人材「グループ型」西蔵(チベット)支援専門家の一人になり、チベット自治区人民病院で勤務した。チベットに来てから間もなく、王氏は病院に協力し自治区衛生健康委員会に整形外科の増設を申請し、顔面畸形患者がチベット現地で治療を受けられるようにした。医学整形外科の設立からわずか2カ月で、予約を入れた患者数が300人を超えた。王氏が来たばかりの頃は毎週の手術日が1日だったが、徐々に5日に増えた。農民と牧民がラサまで診療を受けに来るのは難しいと考え、王氏は何度もチームを組みガリ地区やシガツェ市などを訪問し外出診療を行った。日常的な診断と手術のほか、王市は集中訓練を行い、チベット現地の医学整形外科チームへの技術伝承に取り組んだ。王氏に率いられ、病院で医学整形美容に従事する人が増え、技術水準も徐々に向上した。