このほど、記者はCOP15「滇西秘境・雲南生物多様性全メディアテーマ取材」活動に同行し雲南省徳宏州盈江県の大嬢山の麓にある支那郷香柏村を訪れ、密林を抜けてフーロックテナガザルの痕跡を探った。
フーロックテナガザルは尻尾がなく、自己意識があり直陸歩行できる類人猿で、人類と血縁関係が最も近い霊長類とされている。2017年に中国の専門家が発見し、「天行健なり、君子はもって自ら強めて息まず」の古訓から命名した。現在、その数は国内に200匹ほどで、生息地の多元化・孤島化などの危機に面している。
香柏村の村民はフーロックテナガザル保護の重責を担っている。ある村民は様々な手段でフーロックテナガザルの習性を知り、活動地帯を年中巡回し、軌跡を記録し、観察状況を定期的に報告し、フーロックテナガザルの研究と保護に役立つデータを提供している。またある村民は、地元の木やフーロックテナガザルが食す木をボランティアで植え、フーロックテナガザルに良好な生活環境をつくっている。