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japanese.china.org.cn |08. 10. 2021

新疆、今後5年でナン産業を強化へ

タグ: 産業 観光 文化 食品 ナン


ナンで壁を飾った喀什市ナン文化産業パーク


 第3回中央新疆工作座談会は、工業の基礎強化及び効果拡大、モデル転換・高度化を促進し、新疆の特色ある有力産業を育成し発展させ、現地人の増収を牽引すると指摘した。情報によると、新疆ウイグル自治区はナン産業を第14次五カ年計画期間(2021-25年)の「より良く、より強く」の十大産業の一つにし、ナン産業の規模化・産業化・市場化発展を絶えず高める。

 

 ナン文化産業パークが喀什の名刺に


喀什市ナン文化産業パーク


 喀什(カシュガル)地区はナンを突破口とし、農村振興と観光による新疆振興のチャンスをつかみ、製品の種類を絶えず豊富にし、特色ある文化を掘り起こし、有力ブランドを樹立し、産業融合を急ぐ。カシュガル全域の既存のナン産業パークは14カ所で、ナンの1日平均生産量は654万5600個、年間生産高は約59億7200万元にのぼり、3万7000人分の雇用を支えている。うち喀什市ナン文化産業パークはすでに、喀什市大型総合性観光重点プロジェクトになっている。


喀什市ナン文化産業パークでナンを楽しむ子供(撮影者・孫煒氏)


 喀什市産業パークは文化展示エリア、製品加工エリア、美食試食エリア、歌舞エリア、EC販売エリア、民族特色体験エリアなどを通じ、産業パークをナン作り、美食、観光、販売、歌舞の「カシュガルの名刺」にし、多元的な運営モデルにより喀什の特色ある産業の高度化発展を促進している。

 

 阿克陶県巴仁村ナン作り合作社

 

 大都市で大型産業パークを作るほか、新疆は県・村などの各級行政単位で合作社を作り、村(コミュニティ)ナン小屋を建設するなどし、伝統産業を保護し発展させると同時に、現地人の雇用及び増収などの問題解決を支えている。阿克陶県巴仁村はその代表の一つだ。


阿克陶県巴仁村富仁ナン作り農民専業合作社の伝統ナン土窯


 2017年12月創設の巴仁村富仁ナン作り農民専業合作社は、中国移動が50万元の投資で設立した。建設面積は1000平方メートルで、6つの電気ナン窯、6つの伝統ナン土窯を設置。現在の従業員数は25人で、うち貧困世帯からは14人。

 

 伝統的な技法を保った独特なレシピ、サクサクとし香ばしい味わいにより、富仁ナン作り農民専業合作社のナンは現地の消費者から好評を博している。合作社のナン職人の月給は現在4000元以上にのぼり、合作社に加わる貧困世帯は脱貧困と富の創出を実現した。


 

 喀什地区ナン事業局の当局者によると、ナン産業の発展は人々の多元化する飲食の需要を満たすだけでなく、現地の貧困労働力の雇用を促進し、新疆の文化・観光体験を改善した。第14次五カ年計画期間中、新疆は引き続きナン産業と現代農業、現代設備製造業、現代サービス業との融合を促進し、ナン産業を第1・2・3次産業融合の模範にする。

 

 「中国網日本語版(チャイナネット)」2021年10月8日