英国のミレニアムシードバンクを訪ねて

　イギリス王立キュー植物園ミレニアムシードバンクは2000年に設立された、世界で比較的大規模なシードバンクの一つだ。特に絶滅危惧の野生植物に注目し、これらの植物の種子の科学研究を展開している。同バンクは同植物園が建設を担当し、イギリス南部の同植物園の分園「ウェイクハースト」にある。

　同バンクは世界各地から24万2000種の野生植物の種子を集める計画を立てている。中国の野生のバショウの種は2009年に、同バンクが保管する2万4200種目の野生植物の種子になり、同計画の10分の1の達成を支えた。ここで処理された一部の種子の保存期間は200年に及ぶ。