今年もコヨウが金に色づく季節になった。艾買爾・艾則孜さんは綿花畑で忙しく働き始めた。
艾買爾・艾則孜さんは新疆ウイグル自治区の重要な綿花の産地であるアクス地区沙雅県で暮らしている。艾買爾・艾則孜さんの一家は綿花の栽培を始めてからもう20年以上になる。かつて綿花の栽培と収穫は手作業が中心で、一家が一年を通じ農作業を行った。さらに収穫シーズンになると十数人の人手を雇い、面積300ムーの畑の収穫に3カ月を費やした。綿花栽培の機械化の普及に伴い、艾買爾・艾則孜さんの畑の鋤き返しと種まき、肥料と農薬の散布、収穫と売買のほぼすべてが機械によって行われるようになった。効率と所得が大幅に向上した。
艾買爾・艾則孜さんは昨年ローンを組み国産3ヘッド綿花収穫機を1台購入し、知り合いと共同で別に1台購入した。その他の綿花農家に収穫サービスを提供することで報酬を得ようとした。「今や大半の人が機械収穫を選ぶ。手間暇を省け費用も節約できる」艾買爾・艾則孜さんの綿花収穫の予約は2週間後まで埋まっている。収穫の効率を高めるため、1台に4人の運転手を雇い、交代で働かせている。機械はメンテナンスの時間以外は作業を続ける。艾買爾・艾則孜さんも綿花収穫機の運転の訓練を受け、メーカーで一般的な故障の修理方法を学んだ。
現在の綿花収穫の進み具合と予約状況に基づき、艾買爾・艾則孜さんは今年の収穫シーズンに2台の綿花収穫機で8000ムーを収穫できると見積もっている。燃料消費、整備、人件費などのコストを引くと、1台の綿花収穫機の1ムーの収穫で約100元の利益が出るため、収入全体は約80万元にのぼる。艾買爾・艾則孜さんはまずこの2台を使い数年稼いでから、将来的に大型の綿花収穫機に買い替え、より多くの綿花を収穫しようとしている。
「中国網日本語版(チャイナネット)」2021年11月5日