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japanese.china.org.cn |16. 04. 2024 |
「寧夏黄河第一村」を訪ねて
寧夏回族自治区中衛市沙坡頭区迎水橋鎮南長灘村は、寧夏と甘粛省の境界に位置する、黄河が寧夏に入ってから初めて経由する村だ。三面を山に囲まれ、1本の川が曲がりながら流れる。黄河のU字型の腕に抱かれる桃源郷のようだ。
山と川で隔てられ交通の便が悪いことから、村人は外界から隔絶された自給自足の生活を送っていた。今日も南長灘で出入りするためには渡し船で黄河を渡る必要がある。
李進武さん(59)が南長灘渡し場で船頭になり28年がたつ。筏こぎで生計を立てていた李さんは1996年に人生で1艘目の渡し船を購入し、村人の出入りを支えるようになった。
南長灘村が20年以上に渡り発展する中、李さんも渡し船を3回買い替えた。現在の全長20メートルで幅が約5メートルの渡し船は「長灘1号」という船名で、6大の車を同時に渡すことができる。
「以前は主に村人を渡し、1艘の小舟で十分だった。最近は観光客と車が急増し、渡し船も更新が必要になった」李さんによると、南長灘村は悠久な黄河文化と農耕文化、及び元・明の考古学的発見により、2008年に寧夏初の「中国歴史文化名村」に指定された。長年に渡り開催されている「南長灘梨花祭り」は寧夏の最も魅力的な観光ブランドの一つになっている。
かつての閉鎖的な古い村は扉を開き、各地からの賓客を迎えている。これはまた現地人に多くの発展チャンスをもたらした。
南長灘村党支部書紀の拓守卿氏によると、南長灘村の現在の常住人口は122世帯・208人で、登録済みのファームステイ施設は22軒。民宿はWi-Fiフルカバーを実現。インフラの改善と向上により、外から観光客や車が入れるようになっただけでなく、村の羊肉、ナシ、ナツメ、クルミなどの特産品も売れるようになった。観光業の後押しを受け、村全体の1人平均の可処分所得が23年に1万4200元にのぼった。
「中国網日本語版(チャイナネット)」2024年4月16日