中国の宅配員、パリ五輪一般参加マラソンに出場へ

北京の宅配員の栾玉師さん（39）はパリ現地時間8月10日、パリ五輪一般参加フルマラソンに出場する。普段走りながら宅配を行っている彼は、パリ五輪にまで足を踏み入れた。

2017年の北京マラソンで初めてフルマラソンに出場し、4時間23分43秒の成績を収めた。20年の南京マラソンでは個人の最高成績である2時間25分55秒を記録した。栾さんは21年に、パリ五輪組織委委員会の一般参加マラソン大会に関する通知を偶然目にした。このチャンスを逃したくなく、翻訳ソフトを使い応募要項をチェックし、運動記録を入力しポイントを取得した。今年（旧暦12月30日夜）ようやく組織委員会からメールを受信し、4万人以上の幸運な人の一人になった。

「以前はテレビで五輪を観戦しており、自分が参加できるとは思いもしなかった」栾さんは喜びを隠せず、「一般参加は五輪精神の現れだ。最近はコンディションを整えなければならない。パリ五輪の会場では一歩一歩を楽しむ」と語った。

撮影：新華社記者・鞠焕宗