長く少年審判に携わってきた裁判官として、詹紅荔さんは常に母親のような愛の心で過ちを犯した少年たちを援助し、職務に忠実に、公正に事件を裁いてきた。長い仕事の実践の中で、少年審判規則に適した「三三九不工作法」を模索し、まとめ上げた。9年の間に500以上の未成年犯罪事件を結審させ、取り扱った少年は1140人余りに及ぶが、一人として差し戻し審、訴え、上級への直訴、といったことはなく、40以上の非常に敏感な、端緒的事件を解決し、70以上の崩壊寸前の家庭を救った。
彼女は常に少年審判が導きが重要であることと新たな形でやり直すという理念を掌握し、実践の中で「愛心接力」(思いやりのリレー)の補導任務遂行法を編み出したが、これは重点少年犯に身上調査書式管理を行い、300人以上の重点少年犯の個人情報と心理に詳細に関与する矯正方法で、これによって、彼らを暗黒から抜け出させ、苦境から抜け出させようというものだ。
過ちを犯した少年たちがスムーズに社会復帰できるよう手助けするために、彼女は刑を受けた後で社会に復帰する未成年被告たちを組織し、「新生少年奉仕隊」を作り、彼らが社会に溶け込み、社会奉仕できるよう励ました。彼女の手助けのもと、315名の過ちを犯した少年たちは学業に復帰し、70名の刑期満了で釈放された新生少年は仕事に就くことができた。みな彼女のことを親しみを込めて「裁判官のおかあさん」と呼んでいる。
詹紅荔さんは、2011年全国貢献モデル女性に、2006~10年全国法制宣伝教育先進人物、全国政法部門優秀党員幹部警察官、全国模範裁判官、第9回福建省職員・労働者道徳建設モデルベスト10に選出された。
「人民中国」より 2012年10月9日