中国の政党制度

付録


中国の民主諸党派と無党派人士

中国国民党革命委員会(民革と略称)

1947年11月香港で、中国国民党内の民主派と他の愛国民主人士が第1回共同会議を開催した。1948年1月1日、会議は中国国民党革命委員会の正式な成立を宣言した。

民革は元中国国民党と関係のある人々と民革と歴史的な関係や社会的な関係のある人々、台湾各界と関係のある人々およびその他の関係者を対象とし、その中の代表性をもつ中・上層人士や中・高級知識人を受け入れることを主としている。

民革の歴任主席は李済深、何香凝、朱蘊山、王崑崙、屈武、朱学範、李沛瑶らの諸氏であり、現在の主席は何魯麗女史である。

現在、民革は30の省、自治区、直轄市に組織を設立し、メンバー総数は8万1000余人である。

中国民主同盟(民盟と略称)

1941年3月19日に重慶で秘密裏に成立し、当時の名前は中国民主政団同盟であった。同年11月16日、張瀾が重慶で中国民主政団同盟の成立を公式発表した。1944年9月、中国民主政団同盟は重慶で全国代表会議を開き、中国民主政団同盟を中国民主同盟に改称することを決定した。

民盟は主として文化教育および科学技術活動に従事する高・中級知識人から構成される。

民盟の歴任主席は黄炎培、張瀾、瀋鈞儒、楊明軒、史良、楚図南、費孝通、丁石孫らの諸氏であり、現在の主席は蒋樹声氏である。

現在、民盟は30の省、自治区、直轄市に組織を設立し、メンバー総数は18万1000余人である。

中国民主建国会(民建と略称)

1945年12月16日重慶で、愛国的な民族商工業者とそれと関係のある知識人が発起して、成立した。

民建は主に経済界の人々から構成される。

民建の歴任主席は黄炎培、胡厥文、孫起孟らの諸氏であり、現在の主席は成思危氏である。

現在、民建は30の省、自治区、直轄市に組織を設立し、メンバー総数は10万8000余人である。

中国民主促進会(民進と略称)

1945年12月30日、主に文化、教育、出版に従事する知識人を中心とし、一部の工商界の愛国人士も参加し、上海で成立したことを正式に発表した。

民進の構成メンバーは主として教育、文化、出版に従事する人々である。

民進の歴任主席は馬叙倫、周建人、葉聖陶、雷潔瓊らの諸氏であり、現在の主席は許嘉璐氏である。

現在、民進は29の省、自治区、直轄市に組織を設立し、メンバー総数は10万3000余人である。

中国農工民主党(農工党と略称) 

1930年8月9日、国民党の左派指導者の鄧演達が上海で第1回の全国幹部会議を開き、中国国民党臨時行動委員会を設立し、1935年11月10日に中華民族解放行動委員会に名称を変え、さらに1947年2月3日に中国農工民主党に変えた。

農工党の主な構成メンバーは医学・薬学・衛生界の知識人である。

農工党の歴任主席鄧演達、黄琪翔、章伯鈞、季方、周谷城、盧嘉錫らの諸氏であり、現在の主席は蒋正華氏である。

現在、農工党は30の省、自治区、直轄市に組織を設立し、党員総数は9万9000余人である。

中国致公党(致公党と略称)

1925年10月、アメリカのサンフランシスコで華僑の社会団体によって発起され、成立した。1947年5月、致公党は香港で第3回代表大会を開き、改組を行い、新民主主義の政党になった。

致公党は主に帰国華僑とその親族の中・上層者によって構成される。 致公党の歴任主席は陳其尤、黄鼎臣、董寅初らの諸氏であり、現在の主席は羅豪才氏である。

現在、致公党は19の省、自治区、直轄市に組織を設立し、党員総数は2万8000余人である。

九三学社

1944年の末、一部の進歩的学者たちは抗戦勝利と政治民主を勝ち取り、五四運動(1919年5月4日)の帝国主義反対と愛国、民主的な科学精神を継承し発揚するために、重慶で民主科学座談会を組織した。1945年9月3日、抗日戦争と世界反ファシズム戦争の偉大な勝利を記念するために、九三学社と名称を変え、1946年5月4日、重慶で正式に九三学社成立大会を開催した。

九三学社の組織構成は科学技術界の高・中級知識人を主とする。

九三学社の歴任主席は許徳珩、周培源、呉階平らの諸氏であり、現在の主席は韓啓徳氏である。

現在、九三学社は30の省、自治区、直轄市に組織を設立し、メンバー総数は10万5000余人である。

台湾民主自治同盟(台盟と略称)

台湾人民が「二・二八」(1947年2月28日)蜂起をした後、1947年11月12日、愛国主義運動に従事していた一部の台湾省人士によって香港で成立した。

台盟は台湾省の人士から構成される。

台盟の歴任主席は謝雪紅、蔡嘯、蘇子蘅、蔡子民、張克輝らの諸氏であり、現在の主席は林文漪氏である。1987年から1992年まで、台盟第4回中央委員会は主席団制度を実施し、主席団実行主席は林盛中(1987〜1988年)、蔡子民(1988〜1992年)両氏である。

現在、台盟は13の省、直轄市に組織を設立し、メンバー総数は2100余人である。

無党派人士

新民主主義革命期には、一般的に無党派の有名人は社会的に名声のある人物と称えられた。1949年中国人民政治協商会議が成立した後、無党派民主人士というカテゴリーを設けた。現在、いかなる党派にも参加していず、社会に対し積極的な貢献をし、ある程度の影響力がある人々を、無党派人士と称している。その主体は知識人である。

無党派人士の代表として郭沫若、馬寅初、巴金、繆雲台、程思遠らの諸氏がいる。