| 民族団結は、中国が民族問題を処理する根本原則であり、中国の民族政策の中核となる内容でもある。
中国のような多民族国家では、民族団結を守ることが特別かつ重要な意義を持っている。1、民族団結は国の統一の重要な保証である。民族団結を実現してはじめて、国の統一を守ることができる。民族団結がなければ、必然的に民族矛盾や衝突がたえず起こり、国家が四分五裂し、ばらばらの砂状態を招く。2、民族団結は社会安定の重要な前提である。民族団結を実現してはじめて、社会が安定して和やかになり、人民が安穏に暮らし、国が長期にわたって安定することができる。3、民族団結は諸々の社会事業が発展する重要な保障である。各民族は一致団結してこそ、力を集中して建設に取り組み、一意専念に発展を求め、経済社会を大幅に進歩させ、各民族人民の生活をたえず改善することができるのである。
中国政府と中国人民は民族団結を高度に重視し、民族団結を中国人民全体の最高の利益と見なし、それが各民族の共同繁栄・共同発展を実現するための根本的な保証であると考えている。多年来、中国各民族人民は「漢族は少数民族から離れられず、少数民族は漢族から離れられず、各少数民族もお互いに離れられない」という思想意識をしっかり持っている。中国では、公民一人一人の命運と国家の命運は緊密に結ばれている。公民一人一人が国家の統一と全国の各民族の団結を守る義務をあくまで履行し、自ら進んで民族分裂にきっぱりと反対し、自ら進んで国の建設に力を貢献している。中国政府と中国人民は、各民族の団結・友愛が中華民族の生命や力、希望の依って立つところであると確信している。
中国では、民族団結には漢族と少数民族間の団結、各少数民族間の団結、および同一少数民族内の団結がある。民族団結を守るには、統一した祖国の大家庭で、各民族が一律平等の基礎の上に立ち、互いに尊重・信頼し合い、学び合い、互助し、協力し合い、息を合わせ、運命をともにし、心を一つにし、睦まじく付き合い、協力して助け合い、調和のとれた発展を推進し、平等・団結・互助・調和のとれた民族関係をたえず強固にし、発展させ、ともに社会主義現代化建設に力を入れ、国の富強、民族の振興、人民の幸福を実現することが求められている。
多年来、国はさまざまな措置をとって、民族団結に不利なあらゆる要素を取り除くことに力を入れ、民族団結を断固として維持し、各民族がともに団結奮闘し、繁栄発展することを実現するよう努力している。
―国は各少数民族の合法的権利と利益を保障している。国は法律や経済、行政などの手段をとり、歴史が取り残してきた民族の差別や民族のわだかまりを取り除くことに力を入れ、各民族の団結・発展を促している。国はいかなる民族に対する差別や抑圧も禁止し、いかなる民族団結を破壊し民族分裂を引き起こす行為も禁止している。民族団結を維持する実践の中で、国は大民族主義、主として大漢族主義に反対すると同時に、地方民族主義にも反対している。中国政府は何度も全国範囲で民族政策の実施状況について大がかりな検査を行い、民族政策の全面的な貫徹・実行を推進している。経済社会の発展につれ、中国の少数民族の流動はいちだんと頻繁になり、都市化、分散化の居住傾向がますます顕著になっている。都市と分散居住地区に住む少数民族の合法的権益を保障するため、国は『都市民族工作条例』、『民族郷行政工作条例』などの法律・法規を制定、施行し、サービスと管理を確実に強化し、彼らが生産を発展させ、生活を改善することを助けることに重点を置き、彼らの祝祭日、飲食、葬儀などにおける特殊な需要を満たしている。
―国は民族区域自治制度を堅持し、整備している。中国は自国の国情と実際から出発し、民族区域自治制度を実行している。民族区域自治制度は、国家の集中統一と少数民族集中居住地区の区域自治とを有機的に結びつけ、中国の民族問題を解決するための偉大な創造である。民族区域自治制度を実行することは、少数民族が主人公になることを保障し、各民族の平等・団結・互助・調和のとれた関係を強固にし、発展させる上で大きな役割を果たしている。多年来、国は民族自治地方が法律に基づいて自治権を行使することを十分に保証し、少数民族の合法的権益を確実に尊重し、保障している。
―国はあくまで少数民族と民族地区の経済社会発展を加速することを、中国の民族問題を解決するための根本的な方途としている。民族地区の困難や課題を解決するのは、結局のところ発展が決めるのである。多年来、国は戦略的見地から少数民族と民族地区の発展を重視し、各時期に少数民族と民族地区の発展の実情に合わせて仕事の方針を打ち出し、戦略的配置を行い、政策や資金、人材、技術など多方面から少数民族と民族地区の発展を支援している。国は終始各民族人民の生活レベルの向上をすべての仕事の根本的な出発点と立脚点とし、あらゆる方法を講じて発展を加速させ、発展という最も肝心なことをしっかりつかみ、各民族の共同繁栄・共同発展の実現に力を入れている。たゆまぬ努力を経て、少数民族と民族地区の人民大衆の生産・生活条件は著しく改善され、思想モラルや科学文化の素養、健康レベルが目に見えて向上した。
―国はたえず民族団結についての宣伝教育を強化している。国は民族団結教育を公民のモラル教育の全プロセス、社会主義精神文明建設の全プロセスに組み入れている。たゆむことなく各民族の幹部・大衆に対し民族理論、民族政策、民族法律・法規、民族知識に関する教育を行い、教育の焦点性と実効性が強化されることを重視している。大衆を教育するだけでなく、幹部の教育をさらに重視している。少数民族幹部を教育するだけでなく、漢族幹部の教育もさらに重要視している。一般幹部の教育だけでなく、指導幹部の教育にも力を注いでいる。国は青少年に対し民族団結教育を行うことをとくに重視し、民族大団結のすぐれた伝統を代々受け継がせるために民族団結教育が学校や授業で行われ、教材に取り入れられるよう求めている。2008年に国は『学校民族団結教育指導要綱(試行)』を公布施行した。2009年に国は民族団結教育を全国の小学校の考査、高校入試、大学入試および中等職業教育卒業試験のカテゴリーに組み入れた。国はマスメディア、出版業務従事者に対し関係トレーニングに力を入れ、彼らが民族政策、民族法律・法規、民族の基本知識を正確に理解し、積極的に宣伝し、民族団結と祖国統一をアピールする作品をより立派により多く発表するよう指導し、奨励している。同時に、出版物、放送・映画・テレビ作品・インターネットに対する管理の強化を重視し、民族感情を傷つけたり、民族団結を損ねる内容が現れないよう防止している。
―国は民族団結進歩の推進・表彰活動を積極的に行っている。1988年以来、国は前後して4回の全国民族団結進歩表彰大会を開催し、合計56民族の民族団結進歩模範4993を表彰した。そのうち模範組織が2474、模範者が2519人で、社会全体に幅広い影響を及ぼした。各クラス地方政府は「民族団結宣伝教育月間」などの方法を用いて民族団結進歩推進活動を展開し、民族団結進歩推進の表彰規則を制定、施行し、社会全体で手本となる人物や物事を宣伝し、正しい気風を発揚させ、民族団結を守ることは光栄であり、民族団結を損ねることは恥辱であるという社会気風を生み出している。例えば、新疆ウイグル自治区は毎年5月、内蒙古自治区は毎年9月、吉林省延辺朝鮮族自治州は毎年9月、貴州省黔東南ミャオ族・トン族自治州は毎年7月を「民族団結月間」に定めている。
―国は民族団結に影響を与える矛盾や問題を適切に処理している。国は団結、教育、誘導、矛盾やわだかまりの取り除きを主とする方針を堅持し、具体的問題を具体的に分析し、問題があればそれを解決し、事態の拡大と矛盾の激化を回避している。国は法律の尊厳を維持し、人民の利益を守るために、民族、宗教信仰のいかんに関わらず、不法犯罪を犯したならば、すべて法律に基づき処理している。ここ数年来、中央と地方の各クラス政府は民族団結に影響を与える問題を処理するための長期的に効果のあるメカニズムと緊急対策をつくり、民族団結に影響を及ぼすさまざまな矛盾・紛争や事件を迅速かつ適切に処理し、民族団結と社会の大局の安定を守っている。
中国の民族問題は中国の内部事務である。中国政府は断固としていかなる外部勢力が「民族」、「宗教」、「人権」の看板を掲げて中国の民族問題に介入することにも反対し、それを阻止し、内外のさまざまなテロリズム勢力、分裂主義勢力、過激主義勢力の中国に対し行う浸透、破壊、転覆活動を厳重に警戒し、法律に基づきそれに打撃を与えている。歴史や現実が示しているように、民族が団結し仲がよくなれば、政治がうまくいき、人心が安定し、すべての事業が盛んになる。民族が衝突・紛争を抱えれば、社会は不安定になり、人民はひどい目にあうものである。 |