中国共産党第16期全国代表大会の開催を前にして、中国の関係部門は中国共産党13期4中総以来の業績を全面的に総括し、前世紀80年代末において中国共産党が複雑かつ変化に富む内外の経済環境を前にして国民経済の持続的で急速かつ健全な発展を確保してきたのは効果的なマクロ規制政策を実施したからであることを深く感じている。 中国国家統計局は9月27日、「マクロ規制の効果は明らかである」と題するレポートを発表し、中国共産党13期4中総以来の期間に中国が社会主義計画経済体制から初歩的で全面的な社会主義市場経済の確立への歴史的転換を実現し、マクロ規制が総合性、間接性、弾力性と適応性を際立たせ、世界の注目を集める成果を上げたことを詳しく紹介した。 人々は忘れていないと思うが、1989年以来のマクロ規制は多岐にわたる挑戦に直面するという厳しい情勢のもとで、数々の困難を克服して豊富なものとなり、発展を遂げた。1988年10月以降始まった経済に対する全面的な整理・整頓が中国の経済を谷底からはい上がらせ、国内総生産(GDP)の伸び率は1989年の4.1%、1990年の3.8%から1991年の9.2%に上昇し、中国の歴史における成長が最も速い第八次「五カ年計画」期に入り、1991年から1995年までのGDPの年平均伸び率は比較可能な価格で計算すれば12%に達した。 経済の急成長に伴って、かなり深刻なインフレにも見舞われた。国民経済の再度の過熱に直面して、中国共産党と中国政府は適時にマクロ規制を強化し、1996年にはついに成功裏に経済の「ソフト・ランティング」を実現し、経済の伸び率は9.6%に反落し、インフレ率は6.1%に低下した。1997年に成果を打ち固め、「急成長、低インフレ」を実現した。1998年には国内におけるきわめて大きな洪水・冠水の災害とアジア金融危機の影響を前にして、中国共産党と中国政府は内需の拡大を主として経済の発展を促す重要な政策決定をきっぱりと行い、一連の確実で実行可能な措置を講じ、現れるかもしれない経済の伸びの大幅な低下を避けた。第九次「五カ年計画」期においても経済は急成長を保ち、GDPの年平均実質伸び率は8.3%になった。2001年は第十次「五カ年計画」期の最初の年であり、GDPの伸び率は依然として7.3%に達し、今年も7%を上回るものと見込まれている。 何人かの高官と専門家は次のように述べている。マクロ規制が所期の効果をあげたのは、マクロ規制の科学性と芸術性が大いに向上し、規制の能力が著しく増強し、規制の総合性、間接性、弾力性と適応性が適切に運用されたからである。例えば、さまざまな政策的手段を活用してマクロ規制の総合性を高めたこと、直接的なマクロ規制を減らすと同時に、間接規制を重点的に強化したこと、情勢の必要に基づいてマクロ政策を適時に調整し、マクロ規制の弾力性が大幅に向上したこと、伸び率を重視することから伸び率も重視すれば経済成長の質、経済構造の最適化とグレードアップも重視することへ転換し、規制政策の適応性が明らかに向上したことがそれである。 マクロ規制の経験を総括して、関係筋はこう見ている。経済を発展させるという何よりも重要な任務をしっかりと抓むことがカギである。マクロ規制の政策を適時に、状況に応じて、弾力的に調整すること、「内需の拡大」と対外経済の発展を結び付けて経済の持続可能な発展を促すこと、需要の拡大と経済構造の調整、供給の改善にともに力を入れること、投資と消費の双方向の取り組みを堅持すること、および改革、発展、安定という三者の関係を正しく処理することなどはいずれもタイミングに対する判断を必要とする国を治めるための方略である。ほかでもなく、市場経済の発展の客観的な法則に則ったため、中国ははじめてマクロ規制の経験を総括し、マクロ経済政策を適時に調整し、難問に直面していた中国経済を今日の広々とした道に乗せることができたのである。 「チャイナネット」 2002年10月23日
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