今年48歳の韓孟亮さんは、北京門頭溝地区の川底下村の村長だ。この村は400年前にできたもので、今でも、完全に古代のおもかげを保っていることから、観光業が盛んになり、村の主な収入源となっている。今回の党大会の開催について、韓さんは「第16回党大会はまもなく開かれるが、この大会が農村に対する新たな優遇政策を出すことを期待している。現在、中国では観光業が重視されているが、週休2日制は観光業を大きく促している。私達の村は観光地として明るい前途がある。大会が農民と私達の観光業の発展に政策的にはずみを付けてくれることを期待しています」と話している。中国は、農業人口が大多数を占めている国で、ここ20年来、年とともに多くの農民が貧困から抜け出し、余裕のある生活ができるようになった。 一方、ここ数年、都市部の住民の生活レベルは農民より一層大きく向上した。去年、全国の4億人余りの都市部住民の可処分所得は、前年より2倍に増えた。もちろん、この期間、国家の経済構造や産業構造、所有制構造の調整、及び人口増加の圧力によって、国有企業の一時休業者が増加した。これについて、天津に住んでいる57歳の労働者楊長久さんは「私は一人の市民として、国民全体の生活がより一層豊かになることを心から望んでいる。今回の党大会は国有企業の改革を促し、もっと多くの人が再就職できるようになることを期待している」とこのように話した。 就職と再就職の問題は、現在、中国が直面している重要な問題だ。中国には13億の人口がいますが、統計によると、去年の全国の就業者数は7億3000万人に達したものの、就職問題は依然として、深刻なものです。今年の9月、中国共産党中央と政府は一時休業者の再就職問題について専門的な会議を開き、新たな措置を手配しました。 また、今回の党大会の代表でもある、上海で仕事をしているIT企業家の胡宏亮さんは、大会への期待について 「16回党大会はとても大事な時期に開催される。中国の発展は重要な段階に入り、こうした発展の勢いを保つのは容易なことではない。今回の大会は素晴らしい未来についての青写真を描き出し、全国人民が更に奮闘していくよう励ましてくれると確信している」と述べている。 「CRI」2002/11/09
|