中国共産党第16回全国代表大会の代表、江沢民氏の報告を評価


中国共産党の新世紀における始めての全国代表大会・第16回全国代表大会が8日から北京で開かれているが、大会の開幕式で江沢民氏は、第15回中央委員会を代表して「いくらかゆとりのある社会を全面的に築き上げ、中国の特色のある社会主義事業の新局面を切り開こう」と題する報告を行った。報告は中国で強い反響を引き起こし、会議参加の代表は、この報告が中国社会の発展に深遠な意義を持つものだと高く評価している。

中国東部の代表・張徳江さんは、この報告はテーマが鮮明で、目標が明らかだと評価し、「これは人心を奮い立たせる報告だ。全党の智恵を集めたこの報告は、党が思想を開放し、実事求是をむねとし、時代と共に前進し、創造力を増強し、マルクス主義の中国化を推し進め、マルクス主義理論の新しい境地を絶えず開拓する輝かしい文献であり、わが党が過去を総括し、未来を展望し、国情に立脚し、世界に目を向け、中国各民族人民を率いて中国の特色ある社会主義をゆるぎなく建設していく政治宣言でもある」と話した。

浙江省代表の習近平さんは、この報告は中国の今後の発展に方向を指し示したと次のように述べた。「報告は、人々が関心を持つ新世紀の中国共産党員はどんな旗印を掲げ、どんな道を歩み、どんな奮闘目標を持つかと言う重大な問題と方向性の問題に回答を与えた。報告は、“三つの代表”の重要な思想を貫き、中国共産党の重要な理論の刷新を表している。この理論の刷新は、社会主義実践の中で模索したものであり、また既に収めた成果もこの理論の正しさを物語っている」

“三つの代表”の重要な思想は、この報告が論述した重点の一つだが、“三つの代表”とは、中国共産党は終始中国の先進的生産力の発展要求を代表し、中国の先進文化の前進方向を代表し、中国の広範な人民の根本的利益を代表しなければならないと言うことだ。

北京代表の張左己さんは“三つの代表”の理論はこの報告の魂だと次のように話した。「新しい歴史条件の下に、わが党の果たす役割は重要な転換点を迎えている。つまり革命を通じて古い世界を打ち砕く地下組織から、建設や改革をすすめる執政党に変わってきていた。また計画経済の指導から市場経済の指導へとその環境も変化している。“三つの代表”の思想は新しい世紀と新しい需要に合わせて打ち出したものである。“三つの代表”の中の“もっとも広範な人民の根本的利益を代表する”思想は報告の中で十分に現れている。報告は、人々の生活や社会労働保障活動に新たな要求を出した」。

農民代表の杜青林さんは、「いくらかゆとりのある社会を全面的に築き上げることは、全党全国人民の関心を寄せる問題だが、また農業や農村、農民としっかりつながっている基本的な奮闘目標でもある。報告はこのことを一層明らかにし、必ず広範な農民から注目され、擁護されるだろう」とその感想を話した。

CRIより2002年11月10日

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