中国共産党第16回全国代表大会の報道センターは10日午後記者会見を行い、国家計画委員会の曾培炎主任と国家経済貿易委員会の李栄融主任が、記者の質問に答えた。曾主任は第16回大会で報告された、新たな工業化の道について説明し、「私は『新たな』という言葉を、従来の工業化に対比するものと位置づけている」と語った。曾主任は、後発国である中国ではここ数年、情報化が目覚しく発展していると語り、「第一に先進国は工業化の後に情報化を推進しているが、中国では工業化の過程で情報化を推進することができる。情報化による工業化のけん引、工業化による情報化の促進という道を歩むことで、後発国としてのメリットを十分に発揮し、生産力を飛躍的に増加させることが可能である」と述べた。また第ニ点目として、先進国が工業化、高度成長期に、エネルギーを浪費し、環境汚染という代償を支払ったことを指摘。「われわれは工業化の過程で、生態系整備と環境保護に特に力を入れ、経済発展と人口、資源、環境の関係を適切に処理することができる」と強調した。さらに曾主任は、第三に先進国では工業化の過程で機械化とオートメーション化を重視して、失業問題が深刻化したと述べ、「中国は人口が多い、労働力コストが安いという特徴を考慮して、工業化の過程では、資本・技術密集型と労働密集型といった異なる産業体制の関係と同時に、ハイテク産業と在来産業の関係を適切に処理する。つまり工業化と同時に就業機会を拡大する」と語った。 共産党第16回大会では新たな工業化の道について、「高い科学技術力、高い経済効果、低い資源消耗率、低い環境汚染、人的資源の発揮による工業化の道を歩む」と説明された。 「人民網日本語版」2002年11月11日
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