曾培炎主任、「小康社会」の建設について説明


中国共産党第16回全国代表大会の報道センターは10日午後記者会見を行い、国家計画委員会の曾培炎主任と国家経済貿易委員会の李栄融主任が、記者の質問に答えた。

曾主任は、江沢民主席が報告で述べた「小康社会(いくらかゆとりのある社会)」の建設における「小康」の定義について、「20年以上の改革開放を経て、2000には人民の生活は全体的に『小康』レベルに成したといえる」と述べたが、低いレベルであり、全面的ではなく、アンバランスな「小康」であるとの考えを示した。曾主任は、「低いレベル」という意味について「我が国の経済全体はある規模まで発展したが、人口1人当たりレベルはまだ低い」、「全面的ではない」について「まだ基本的な生活に必要な消費に留まっており、発展のための消費は満足なレベルになっていない。また社会保障も不完全で、環境の向上が待たれる」、「アンバランス」について「地区格差、都市と農村の格差があり、レベルの隔たりは大きい」と指摘した。第16回大会の報告で言及された「全面的な小康社会建設」とは、これらの問題に対処し、十数億の人口が、より高いレベルの、より全面的な、バランスの取れた小康社会の恩恵を受けることができるようにすることを意味する。「より高いレベル」ではおよそ20年以内に、1人当たりの国内総生産(GDP)を2000年の4倍に相当する3千ドル以上とし、中等国家の平均的レベルとすると同時に、工業化の実現、社会主義市場経済体制の確立、より活力に溢れた、より開放的な経済システムの整備を目指す。「より全面的」については、経済、政治、文化を全体的に「小康」レベルへと引き上げ、社会主義民主をさらに改善し、社会主義法制をより完備し、よりよい社会秩序を維持する。また人民が安らかに暮らし、楽しく働いき、よい教育を受けることで、人々の全面的な発展を実現する。生態環境を改善し、人と自然の調和に留意する。社会全体が、生産増加、豊かな生活環境の整った文明的発展の道に沿って歩めるよう努力する。「バランス」の面では、都市と農村の格差、地区格差が拡大する現状を少しずつ転換させ、都市人口の割合を5割以上とし、社会保障システムを整備するほか、各家庭の財産を増やし、多くの人民がより豊かな生活を送れるよう環境を整える。

「人民網日本語版」2002年11月11日

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