第16回全国代表大会、西部大開発について説明


第16回全国代表大会プレスセンターは12日午後、第3回記者会見を開き、国務院西部開発弁公室の李子彬副主任が西部大開発について説明した。

西部大開発の全体状況について李副主任は「党中央は1999年、西部大開発戦略実施の決定を行った。2000年には西部地区の経済成長率が8.5%を記録、2001年には8.7%となり、今年1〜9月は9.6%に達した。中央は西部地区への投資に力を入れ、西部地区全体の発展につながる重要インフラ施設の建設も全面的に着工している。退耕還林(耕地を林や草原に戻す)政策も本格的に始まり、生態環境の保護と建設も強化している」と説明した。

また李副主任は、青海省と西蔵(チベット)を結ぶ青蔵鉄道の建設プロジェクトや西部の電気やガスを東部に送る「西気東輸」「西電東送」など西部大開発のメインプロジェクトが相次いで着工したことを紹介。農村でも電気やテレビの普及を目指す各プロジェクトが実施され、農民の生産・生活条件が徐々に改善されてきていることを指摘した。そのうえで「今年は699の電気のない村で電力問題を解決し、郷鎮の電気普及率98%以上、行政村のテレビ・ラジオ普及率97%以上を目指していく。3年間で28億元を投資し、農民1300万人の飲料水問題を解決する」と強調。試行から2年余りが過ぎた退耕還林プロジェクトについては「今年は25の省や区、直轄市で全面的に実施していく。今年9月末までに約295万ヘクタールを林に戻し、約294万ヘクタールの荒山や荒地で植林を行っていく。2000年には天然の草原を復元するプロジェクトも試験的にスタートし、3年で総額20億元の予算が充てられた。来年からは牧草を草原に戻す『退牧還草』プロジェクトが始まり、最初の5年間で約6700万ヘクタールの草原整備を行っていく」と説明した。

「人民網日本語版」2002年11月13日

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