頭上に“国章”を飾った女性裁判長――劉莹代表


初めて劉莹にあった時、彼女特有の親和力を感じたが、まるで隣家のお姉さんのような彼女が功績を挙げて受賞した一級司法官とは想像すら出来なかった。長年にわたり、劉莹は頭上に国章を飾り法衣を着て一生懸命に裁判所の職務に励み、相前後して“人民が満足する政法優秀幹部警察官”、“優秀人民司法官”、“人民が満足する優秀司法官”の表彰を受けており、毎年、案件判決確定指標を達成している。2000年、2001年には二年連続して案件結審率が裁判所規定の2倍以上に達し、また結審した案件で不明確な事実、証拠不足、不当な量刑などの問題による上級人民裁判所からの差し戻し再審要求、前判決棄却などは一切無かった。

劉莹が所属する刑事第一法廷は、主に管轄区内で発生した重大刑事案件を審理している。荘厳な国章を頭に掲げ、崇高な判決台の上にいる彼女は、法律規定によって案件処理に携わり、悪を懲らしめ善を称揚して法的尊厳を守り、人民の忠実な保護兵士となった。

被告人李某による馬某射殺事件の審理過程で、劉莹は村民が連名で被告人を保護しようとした異常行動を重視し、事実真相を調査するため同僚とともに生命の危険を顧みず、6回も村に入って訪問調査を行った。その結果、被告人の親族が裏で村民を操作して被告人保護している内幕が判明した。

またある故意殺人事件の審理過程で、劉莹は証拠を審査し、事件資料文献を読んで、提供された証拠に多くの矛盾が存在することを発見した。調査の結果、刑事犯として服役中の李某が他人の故意殺人事件の状況、内容、場所、関係証拠物件を暴露したが、その内容が審理中の案件と酷似していることが明らかになった。彼女はすぐ上級リーダーにこれを総合報告し、関連部門による補充偵察を要求し、ついに真犯人を探し出したのである。

人は中年になれば、仕事、家庭上の負担が最も重い時期になる。中でも女性は負担が更に重いかもしれない。中年になった劉莹は、病気の母親、通学している子供がいて、自分自身も頸椎の病気がひどく、その負担は想像に余りある。彼女はその小さな肩で仕事と家庭の負担を抱えながらも、プライベートなことで仕事に影響を及ぼしたことは一切無く、家庭の中ではいい嫁、いい娘、いい妻、いいママであった。今年、彼女は再び“第16回党代表大会”の代表に選ばれた。彼女は「自分の業績により、党と人民に満足される答案を出し、自分の行動により、大衆、同僚、リーダーの承認を得るよう努力します」と語った。

「チャイナネット」2002/11/28

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