中華人民共和国の国家主席、副主席は国の最高権力機関の命を直接受け、全国人民代表大会で選挙によって選出される。 現行の憲法の規定に基づいて、中華人民共和国国家主席、副主席の候補者は二つの条件を備える必要がある。一つは政治的条件である。候補者は必ず中華人民共和国公民で、中華人民共和国の国籍を持つものでなければならない。候補者は必ず選挙権と被選挙権をもつものでなければならない。二つは年齢の条件である。候補者は満45歳でなければならない。1982年に、憲法は1954年の憲法の国家主席の候補者に関する年齢規定を改正し、つまり満35歳を満45歳に変えたことである。というのは国家主席の職務は国と人民にとって、重大な関わりがあるからである。国家主席は必ず政治面で円熟し、経験やキャリアが豊富で、より高い信望をもつ公民でなければならない。一定の年齢でなければ、これらの条件を備えることは難しい。 国家主席、副主席の選出の手順は普通、全国人民代表大会の開催期間において、選挙によって選出された代表から大会主席団を構成し、大会主席団が国家主席、副主席の候補者名を提出し、各代表団がこれを討論する。そのあと、大会主席団が多数決の原則に基づいて正式の候補者名簿を確定し、等額選挙(候補者数と議席定数が等しい選挙)の方法で、大会で採決し、国家主席と副主席を選出する。国の政治民主化プロセスの深化につれて、等額選挙が逐次差額選挙へ移行することはありうる。 1982年の憲法はまた、国家主席、副主席の罷免権は全国人民代表大会のみが行使するものとしている。すなわち全国人民代表大会以外のいかなる機関、党派、社会団体および個人も国家主席と副主席を罷免する権限はない。 「チャイナネット」2003/07/21
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