共産党各地方委員会の今後5年間の発展計画
  2007年6月までに、中国全土の31の省・直轄市・自治区において共産党の地方代表大会が開かれた。各省・直轄市・自治区は、しっかりした科学的発展観に基づき、「和諧社会(調和のとれた社会)」を迅速に実現させるという共通の目的の下で、この先5年間の戦略方向を定めた。それらは、各々異なったものではあるが、整合性が取れていて、それぞれの長所がある。ここでは、代表的な省・直轄市・自治区の戦略計画を見ていくこととしよう。
四大直轄市、「中心」をめぐる方策がポイントに
  今年行われた一連の党代表大会の中で、最も注目を集めたのは疑いもなく四つの直轄市である。「○○中心」を造りあげる、という戦略キーワードが、党大会の発展計画中最も目立つものであった。
北京 繁栄、文明、調和、アメニティー
上海 「四つのセンター」の創設及び社会主義の現代的国際大都市建設の新局面
天津 海浜新区の開発・開放を急いで進める
重慶 都市と農村の統一的・計画的な発展を急ぐ
東部、東北部及び中部の各省 新型基地を打ち建てて戦略の足場とする
  国家による地域的戦略の推進のもとで、東北及び中部の各省・自治区も近年全面的な発展が始まっている。これらの省・自治区の党代表大会の発展計画を見ると、様々なタイプの拠点を造り、将来5年間の共同戦略の足場とすることになっている。
黒竜江省 伝統産業をレベルアップ、支柱産業を強化する
吉林省 旧い工業基地を調整・改造し、新型産業基地へと育て上げる
遼寧省 旧い工業基地を新型産業基地にし、省全体の振興をはかる
河南省 先進的製造業及び原材料工業基地を打ち建てる
山西省 新型エネルギー及び工業基地を打ち建てる
江西省 農業大省から工業の強みを持つ省への転換を急ぐ
河北省 沿海地区の経済を興し、地域発展の新しい枠組みを構築する
陝西省 西部の実力省を目指し、地方の特色を押し出す
甘粛省 優勢を発揮し、地方特色にあった発展の道を進む
広西チワン族自治区 地域協力の中で経済発展の新たな高みを目指す
貴州省 工業化、都市化、市場化、法治化、学習化を促進
内蒙古自治区 循環型経済を大いに発展させる
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