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李鴻委員――西部地区の人材導入に政策面からの支持を
第10期全国政治協商会議の委員には各分野の精鋭が集まった。科学技術界の委員名簿には、比較的年齢の高い中国科学院会員や科学研究分野で指導的立場にいる人が数多く見られる。科学技術界のグループ別討議では、中国人民解放軍空軍の科学研究機関に勤める青年委員がいた。最年少36歳の李鴻さんだ。

李委員は「国は西部大開発に大きな力を入れているが、東部の一部の省や直轄市とのギャップは非常にはっきりしている。国の目標は、いくらかゆとりのある社会を全面的に実現することだが、西部で実現されなければ、全国的にも実現することはできない。西部を発展させる任務は非常に困難である。西部の発展に影響を及ぼしている重要な原因は人材の流失だ。西部地区の環境条件は厳しく、人材を導入し引き留めるのは難しい」と指摘した。

李委員の研究機関も西部地区にある。1958年に設立された当時の技術者はいずれも、清華大学や北京大学など名門大学の優秀な卒業生だった。今では、こうした人材を呼び戻すのは難しい。何故なら職場は西部地区にあるからだ。これが研究機関の発展に大きく影響している。

1988年に西北工業大学を卒業してから今の職場に勤めている李委員は「今後、政府が西部地区の人材導入のために政策面から重視して、西部の発展を支援することを望んでいる。同時に、できるだけ早く委員としての自覚をもち、基本階層のなかに深く入って実情を理解し、国政参与の仕事を立派に務めていきたい」との考えを強調した。

『北京週報』日本語版 より2003年3月11日

 

 


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