中国政法大学学長の徐顕明教授は、今回の改正は「三つの代表」という重要な思想、政治文明、人権などの問題を憲法に書き入れるため、国家の価値観が変わると語った。 同教授はさらにこう語った。「三つの代表」という重要な思想が憲法に出現してから、政権担当に対する要求が具体的になった。これは重要な変化である。「三つの代表」を終始実行しさえすれば、政権党の政権担当の地位を強固にすることができるが、三つの代表の一つでも失えば、政権担当の地位を喪失する可能性がある。そのため、これは政権党に提出した要求が非常に具体的なものになり、人民大衆が政権党を判断する基準も非常に具体的になった。 同教授によれば、「人権」の概念を憲法に書き入れたことは、人権が国家の価値観となったことを示している。このような変化は歴史的なものである。それは国家機構の活動の一種の基本的または最初の準則となる。これによって、人々の観念、関係ある国家制度、立法を含む指導思想がともに変化する。政権党の政権担当の目的もいっそう明確になる。 同教授は、今回の改正がそれ以前の3回の改正との最大の違いは、それ以前の3回の改正が上から下への改正であったが、今回は下から上への改正であることにある。このような方式は社会各方面の声をいっそう広く聴取することができ、民意の広範性の面でその優位性がいっそう体現されると指摘した。 中国人民大学憲法学教授の許崇徳氏はこう見る。今回の憲法改正の最も注目に値する方面は五つある。一は「三つの代表」という重要な思想がマルクス・レーニン主義、毛沢東思想、鄧小平理論の継承と発展である。そのため、「三つの代表」という重要な思想を憲法に書き入れて、国家の発展を長期にわたって堅持する指導思想とする必要がある。二は中国共産党第16回全国代表大会で行われた報告が、社会変革の中に出現した新しい社会階層がいずれも中国の特色ある社会主義事業の建設者である。この精神を憲法に書き入れたことは、われわれの政権がいっそう強固になり、人民民主主義独裁の同盟の範囲がいっそう広くなり、拡大されたことを示している。三は物質文明、精神文明、政治文明という三つの文明を憲法に書き入れたことが、三つの文明の協調的発展の全面的推進がわが国の重要な任務であることを示している。四は私有財産権の問題では、今回の改正が個人の権利、私有財産権、個人所有権の角度から規定して、私人所有の財産を保護している。五は「人権の概念」を憲法に書き入れたが、これは以前になかったことである。 「北京週報」2004年2月26日 |