第10期全国人民代表会議(全人代)第2回会議の記者会見が4日午前、人民大会堂で開かれた。全人代の姜恩柱報道官は、香港の記者の質問に対して、「中国人には香港の問題を法律に基づき適切に処理するだけの十分な知恵があり、外部勢力からとやかく口を挟まれる必要はない」と答え、中国の内政へのいかなる干渉にも断固反対する姿勢を示した。 姜報道官は、香港でこのほど「愛国者の基準」に関する討論が展開されたことに関して、トウ小平氏の1984年6月の談話に触れた。 トウ小平氏は談話の中で、「『港人治港(香港人による香港の統治)』という思想には、一定の範囲と基準がある。つまり、『愛国者を主体とした、香港人による香港の統治』でなければならず、『愛国者の基準』とは自己の民族を尊重し、香港に対する主権の回復を誠心誠意擁護し、香港の繁栄と安定を損なわないことだ」と述べている。 姜報道官はこれについて、「この基準が明確に示す通り、『愛国』と『愛港(香港を愛する)』は表裏一体であり、切り離すことはできない。現時点の香港の統治者、これから統治者となる意志のある者は、すべてこの基準を満たさなければならない。現時点の香港の統治者は、就任時に『香港特別行政区基本法』を支持し、香港特別行政区に忠誠を尽くすことを宣誓した」と語り、「宣誓した以上、自分の誓いの言葉を真剣に履行するべきだ」と指摘した。 「人民網日本語版」2004年3月5日 |