第10期全国人民代表大会(全人大)第2回会議の第4回全体会議が10日午後、人民大会堂で開かれ、最高人民法院(最高裁)の活動報告が聴取・審議された。 最高人民法院の肖揚院長によると、最高人民法院は昨年1年間で、民事案件と行政案件の二審、死刑判決の再審査、審判監督などの案件計3587件を結審した。地方の各レベルの人民法院(裁判所)は昨年1年間で刑事案件計73万5535件を結審し、被告93万3967人に判決を下した。全国の人民法院は刑事・民事・行政・執行など各種案件計112万件を再調査した。また、事実の認定が正確でない、裁判の手続きが厳格でない、裁判の結果が公正でないなど、問題のある案件計5805件を法に基づいて修正した。全国の人民法院は昨年12月31日までに、刑事拘留が期限を超えた案件のうち4100件の関係者7658人を処分し、法的理由のある一部の案件を除き、ほぼすべての処理が完了した。このほか、審議期限を超えた民事・行政案件2万24件の処理を終えた。 肖院長はまた、人民法院の2004年の活動計画について、(1)「小康社会(いくらかゆとりのある社会)」の全面的な整備のために、長期的に安定した社会環境を作り出す、(2)社会主義市場経済体制を整えるために、司法的保障を提供する、(3)国民の合法な権益を適切に保障する、(4)国民のための司法という要求を深く徹底する(5)裁判所の改革を積極的に進める(6)司法官の育成を強化する――の6方向から報告した。 「人民網日本語版」2004年3月11日 |