国務院の温家宝総理は5日、第10期全国人民代表大会第3回会議の政府活動報告の中で、経済の安定的かつ急速な発展を維持しながら、各地域では経済成長率をむやみに比べてはならないと述べた。温総理は次のように指摘した。
経済の安定的かつ比較的急速な発展を維持するのは、政府活動が押さえるべき重要な問題である。中国は重要な戦略的チャンスの時期にあり、経済は比較的急速に発展するべきだ。しかし、成長速度は適切でなければならない。経済の大きな浮き沈みは経済発展にも、改革開放にも、社会的安定にもマイナスになる。中央政府は今年の経済成長の予測目標を8%としている。これは予測目標を実際の状況に合わせるため、ニーズや可能性を考慮し、雇用、物価などその他の予測目標を考え合わせた上で定めたものだ。社会主義市場経済の条件において、経済・社会発展の予測目標は指針的なものであり、経済運営の変化に合わせて調整することができる。各地域は実際に合わせ、実事求是の立場で経済・社会発展の予測目標を示し、活動の重点を経済成長の質や効率に置き、むやみに経済成長の速度を比べてはならない。
「人民網日本語版」2005年3月6日
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