胡錦涛国家主席は4日、新しい情勢における台湾海峡両岸の関係について四つの意見を発表した。これは祖国大陸や、台湾、香港、澳門(マカオ)の各界人士の間で大きな反響を呼んでいる。
胡錦涛国家主席が新しい情勢の下での両岸関係を発展させることについて出した「四つの意見」は、第一に「一つの中国」の原則を揺ぎなく堅持すること、第二に平和統一を実現させる努力を放棄しないこと、第三に台湾人民に期待をかける方針を貫かせるのを変えないこと、第四に「台湾独立勢力」の分裂活動に反対し、決して妥協しないことである。
胡錦涛国家主席のこの四項目の主張について、マカオ万国持ち株グループ取締役の劉雅煌代表は「胡錦涛国家主席の主張は、同じ家族の兄弟が自らの問題を平和的に解決できるよう希望する願いを十分表したもので、その出発点と着眼点は民族の大義と両岸同胞の共同の福祉だ」との考えを示した。
胡錦涛国家主席は談話の中で「『一つの中国』の原則堅持は、両岸関係の発展と祖国の平和統一の基盤である。台湾当局が92年に達成した合意『92共通認識』を認めさえすれば、両岸の対話と交渉は回復できる。しかも、如何なる問題についても交渉できる」と強調している。
胡錦涛国家主席は「中国政府が打ち出した両岸の敵対状態を終え、軍事上の相互信頼を確立すること、世界における台湾地区のそれ相応の活動空間や台湾当局の政治的地位、両岸関係の平和的で安定した発展の枠組みなどの議題もばかりか、平和統一のプロセスの中での解決すべきすべての問題も交渉できる。『一つの中国』の大前提を確立したら、台湾海峡の平和や、両岸関係の発展、平和統一の促進に役立つあらゆる主張や提案に正面から応対するつもりでいる。また、双方の共同の努力の下で接触と往来の新しい方途を模索していく」と表明した。
胡錦涛国家主席はまた「台湾問題を平和的に解決し、祖国の平和統一を実現することは両岸同胞と中華民族の根本利益に合致するものであると同時に、世界の平和と発展の流れに合致するものである。台湾の関係者や関係政党がこの重大な問題を厳粛に考慮し、民族の大義をもって、両岸同胞の福祉のため、台湾海峡の平和と両岸関係を保ち、平和統一を実現する正しい歴史的な選択と決定をするよう、中国政府は心から希望する」と表明し、「台湾同胞が注目する問題を解決し、台湾同胞の正当な権益を守る政策と措置をこれから相次いで公布していく」と明らかにした。
香港鳳凰衛星テレビの何亮亮論説員は「胡錦涛国家主席はその談話の中で、台湾の農産物の大陸での販売、両岸間の旅客機や貨物機のチャーターなどについて少なからぬ建設的な提案や主張を出しており、強い現実性を持ち、実施しやすいものだ」と評価している。
胡錦涛国家主席の談話は台湾島内でも大きな反響を呼んでいる。多くの台湾の人々は、「談話は、両岸の平和を維持し、平和統一を促進する大陸側の誠意と善意を表したもので、『台湾独立』勢力にあくまでも反対する決意も表した」としている。
胡錦涛国家主席は「国家分裂に反対する重大な原則問題においてわれわれは躊躇したり、曖昧にしたり、譲歩したりすることは決してない。『台湾独立』勢力は分裂の立場を放棄し、『台湾独立』活動を一切停止しなければならない。中国は、2300万もの台湾同胞を含めた13億の中国人民の中国である。中国の主権と領土の保全に関連する如何なる問題も13億の中国人民が決定すべきだ」と強調した。
「CRI」より2005/03/07
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