中国の中央銀行である中国人民銀行の周小川総裁は7日北京での記者会見で、「中国銀行と中国建設銀行の上場のための準備作業はほぼ終了し、この二つの銀行はまもなく上場する」と発表した。
周小川総裁は、「この二つの銀行の上場はそれぞれの取締役会が決めたものであり、これはいまの資本市場の動向に基づく決定だ。上場の期日と地点は内外の投資銀行、財務顧問と会計士事務所などの意見によって決まる。またこの二つの銀行の改革が一定の成果を収めた時点で、中国工商銀行と中国農業銀行の株式制改革を推し進めていく」と述べた。
周小川総裁は、「中国の外貨準備では貨幣の多元化、商品の多元化とリスク防止という原則に基く経営を目指している。中国はこれまで外貨準備でのユーロ資産の比例を重視してきた」と述べた。
周小川総裁は、中国の外貨準備構造問題について、「中国の外貨準備は主に貿易黒字、非貿易的な黒字、及び資本投資などの資金からなっている。いまのところ、中国は資本項目に対し一定の外貨管理を実施していることから、投機資金の中国への流入額はまだ多くはない」と述べた。
CRIより 2005年3月7日
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