第10期政治協商会議全国委員会(全国政協)第3回会議の記者会見が7日、北京の人民大会堂で開かれ、水利部の索麗生副部長(全国政協常務委員、中国民主同盟中央副主席)が、「節約型社会の構築」について記者の質問に答えた。
――中国の水資源不足は、すでに経済社会の発展と小康社会(ややゆとりのある社会)の実現という目標の制約要因になっているとする見方がある。節水によって問題を解決できるか。
中国の水資源をめぐる状況は非常に深刻だ。同時に、水資源の利用方法が粗放的で、水の浪費も相当深刻だ。
1、水1立方メートル当たりの国内総生産(GDP)は世界平均のわずか5分の1
2、農業灌漑用水の有効利用係数は0.4~0.5。先進国では0.7~0.8に達する
3、一般工業用水の再利用率は約60%。先進国では85%に達する
4、多くの都市では配水管網と用水器具の漏水率が20%を超える
5、汚水の処理・回収、海水や雨水の利用などのレベルも低い。
節水型社会の構築は、中国の水資源不足問題を最も根本的かつ効果的に解決する戦略的措置となる。
節水により、2030年の人口ピーク時に水資源利用量の7千億~8千億立方メートルに達するころ、ゼロ成長が実現する見込みだ。水資源の持続可能な利用は、経済社会の持続可能な発展を支えられるだろう。
「人民網日本語版」2005年3月8日
|