第10期全国人民代表大会第3回会議の記者会見が10日午前に開かれ、国家農業部の杜青林部長が「三農問題」(農業、農村、農民)について記者からの質問に答えた。
杜部長は、総合的な農業生産力の向上への措置について次のように説明した。
(1)土地資源保護の強化
耕地を厳重に保護するほか、土壌肥沃化プロジェクトを実施し、耕地の質を高める。
(2)水利施設によるサポート能力の強化
(3)技術革新力の強化
科学技術への投資を増やし、投資の安定的増加につながる新システムを段階的に構築する。
(4)農産品の加工・応用能力の強化
中国の農産品の加工率は30%だが、先進国では通常90%を超え、中国は立ち後れている。この格差は発展への潜在力でもあるため、解決の必要がある。
(5)動植物の病虫害対策の強化
動物伝染病や植物の病虫害への対策活動を強化し、緊急対策システムを構築する。
(6)農業発展に対する社会的総合サービスの強化
中央政府第1号文書(「農村事業の強化による農業の総合生産能力の向上に関する若干の政策的意見」)は▽良種の確保▽農業科学技術の革新と応用▽動植物の保護▽農産品の品質確保▽農産品市場情報▽農業資源・生態系の保護▽農業関連のサービス社会化と管理システム――の7大システムの構築を打ち出している。
「人民網日本語版」2005年3月10日
|