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中国映画の本格的な復活に期待

2004年の中国映画界は、制作本数が212本、興行収入が15億元を超えるなど活気を呈した。だが、15億元の収入の内訳を見ると、中国映画と20本の外国映画がほぼ半数ずつを占める。全人代と政治協商会議に出席した代表や委員は、中国映画のこうした現状に憂慮の念を示した。

「2004年に中国の映画産業は復活の兆しを見せたが、本格的な復活にはまだ道は遠い」。こう指摘した陳国星委員は「喜ぶ反面、中国映画はまだ発展状態にあることをはっきりと認識すべきだ。一部の中国映画は市場で相当の業績をあげたが、興行収入は一部の映画に集中している。これは大多数の映画に影響力がなく、本数は揃っていても、市場がないことを示すものだ」と強調。

さらに陳委員は「中国映画のこうした状況を、経済発展レベルと13億という人口の消費と比べれば、極めて釣り合いが取れていない。映画市場のメカニズムはまだ不完全であり、市場秩序も適正化されておらず、盗作が横行する状況も改まっていない。入場料の高いことが、興行収入の高い映画を生んでおり、鑑賞者数は必ずしも多くはない。映画市場はまだ小規模であり、1人平均観賞回数は5年に1回に過ぎない」と指摘した。

中国映画家協会は昨年、北京と上海、広州、武漢、杭州の5大都市で国内・外国映画について対比調査を実施。その結果、中国映画に対する不満度はほぼ全都市で20%を超えた一方、外国映画では同20%以下にとどまり、多数の中国映画が観客に認められていないことが分かった。

制作本数が一定レベルに達した後、中国映画も重要な時期を迎えた。今後、本数と同時に市場がいかにそれに歩調を合わせて拡大し、健全化されていくか。体制やメカニズム、政策、観念、人材などの面で“ネック”が出現してくるだろう。代表・委員は「いつの日か、年間平均鑑賞回数が1回を超え、50本以上の中国映画が興行収入でそれぞれ1000万元を超え、制作の収益率が60%に達し、中国映画産業の春がようやく真に訪れるだろう」と期待を示した。

「チャイナネット」2005年3月13日 


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