李肇星外交部長、イラン核問題などで中国の立場を表明

中国の李肇星外交部長は7日、第十期全国人民代表大会第四回会議での記者会見で、イランの核問題やパレスチナ・イスラエル衝突など国際間のホットな問題について中国の立場を表明した。

イランの核問題について、李肇星外交部長は、「IAEA・国際原子力機関の枠組み内でまだ解決する見込みがあり、国際社会は努力を放棄してはならない。イランは『核拡散防止条約』の締約国として、原子力の平和的利用の権利を享有していると共に、関係義務を履行すべきだ。中国側はイランがIAEAと協力を拡大し、引き続き信頼の増進にプラスとなる措置をとることを望んでいる」と述べた。

また、パレスチナとイスラエル衝突について、李外交部長は、「中国側は相互尊重、平等互恵を基礎に、中東地域の諸国との関係発展を主張している。中国はこれまでこの問題の平和的解決のため積極的に取り組んできた。今後も国際社会と共に、パレスチナ・イスラエル衝突を含む中東問題の解決を推し進めていく」と示した。

さらに、朝鮮半島の核問題を触れた際、李外交部長は、「中国側は関係各方面が話し合いと協商の態度を持ってこの問題を解決することを願っている。これは朝鮮半島ないし東北アジア地域の平和と安定を維持することに重要な意義があり、各方面の共通した利益にも合致している」と指摘した。

「CRI」より 2006年3月8日


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