全国両会(全国人民代表大会、政治協商会議全国委員会会議)を控え、全国人民代表大会代表の呂雷・広東省作家協会副主席は「農民工(農村からの出稼ぎ労働者)」の呼称を撤廃し、「工人(労働者)」に統一することを建議している。「信息時報」によると、呂副主席の主張は次の通り。
農民工の中の特別な人材に注目し、自己発展の特別な道を彼らに用意するべきだ。中国には2億人以上の農民工がおり、その大部分は青年と壮年で、多くの有望な人材がいる。たとえば作家の中にも、アイディアや才能を持つ農民工が多くいる。公務員や幹部の採用では、学歴面などで融通のきかない規定があるため、2億人以上の農民工は社会的上昇の難しい運命にある。たとえ才能があっても農民工の作家や詩人は、広東省作家協会への入会を、戸籍を理由に拒否されてしまう。わたしは春節(旧正月)前に、深センの農民工作家・詩人を慰問して、さらにこの考えを固めた。間もなく開催される全国両会で、これを建議するつもりだ。
「人民網日本語版」2007年2月26日