全国政治協商会議委員、蘇州市の朱永新副市長は蘇州大学の教授をも兼任している。学者タイプの副市長である朱永新氏は市長と政治協商会議委員の職責を履行する余暇に、自らの「新しい教育」理念を推し進めることに力を入れている。
今日、朱永新氏はチャイナネットの「中国インタビュー」の番組に参加し、「新しい教育」の試行の状況を紹介した。「新しい教育」の試行とは、2002年から朱永新氏が蘇州の昆山市で始動した民間の教育改革のことである。教師の専攻を強化することを基盤として、「勉強の雰囲気が濃厚な学校を築き上げること、教師と生徒が互いに交流すること、学校の外部からの意見を聞き取ること、弁の立つ人材を育成すること、理想的な授業の雰囲気を作りあげること、デジタルコミュニティーを構築すること」を方途として、「新しい教育」の参加者が幸せな、充実した生活を送ることを目的とする教育活動である。
「勉強の雰囲気が濃厚な学校を築き上げること」を例とすれば、これは閲読を「新しい教育」の試行の重要な基礎的なプロジェクトの一つとするもの。試行に参加する教師、生徒ひいては父兄たちにともに閲読を行うことを求め、共同の閲読を通じて、「共同の生活、共同の言葉」を持つようにし、共同生活の中で直面する困難をのり越え、子供たちの成長、教師の発展にも非常に重要な役割を果たすものである。また、生徒たちの生活状態、教師の教学のパターン、学校の発展のパターン、教育についての研究の方式をも変えるものとなっている。
今や、新しい教育の試行は全国の24の省(直轄市、自治区)に広がり、430余ヵ所の学校(蘇州市は100ヵ所)、16の試行エリアで、教師6万余人、生徒106万人がこの試行に参加している。この試行は中国のデジタル教育のためにかなり寄与しているとも言われ、「中国の新しい『ホーププロジェクト』」と言われている。
「チャイナネット」 2007年3月2日
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