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全人代・全国政協展望:注目の10大問題(2)

焦点6:教育資源で際立つ不均衡、不公平問題の一層の解決は

中国は昨年、西部地区の農村に対し、義務教育の授業料と雑費を全額免除した。小中学生4900万人が対象となり、小学生は1人当たり140元、中学生は同180元の負担減となった。これにより、多くの中途退学児童・生徒が復学した。しかし教育資源の不均衡は、なお多くの保護者にあきらめを感じさせている。教育の多くの問題は、社会各界から長年非難を浴びているが、いまだに根本的な解決を得ていない。教育の不公平問題は、今年の両会議でも重点的に審議される議題となる。

焦点7:新たな医療改革案

庶民の受診困難は解決策を得られるのか。受診困難と高額な診療費は長年来、社会各界の強い反響を呼んでいる問題だ。この問題を根本的に解決するため、国の関係部門は昨年、行政手段により薬価を引き下げたと同時に、多くの関連文書を制定し、都市コミュニティーの衛生サービスの推進を加速し、新型農村協力医療制度を推進して、一定の成果を上げた。しかし、庶民の受診困難と高額な診療費は、なお政府機関と無数の庶民を悩ませる難題として残っている。

問題の徹底的な解決には、根本的な視点が必要だ。このため、現在準備中の新たな医療改革案は、今後の中国の医療おける一大着目点となり、各代表委員は庶民の受診困難、診療費問題の解決に向けた、新たな「処方箋」を今年の両会議で示すことだろう。

焦点8:後を絶たない食品の安全問題 庶民の安心を確保するには

昨年は食品の安全上の問題が後を絶たず、メディアにも度々大きく取り上げられ、食品の安全が一刻の猶予もならない問題であることを政府関係部門に悟らせた。現在最も手を焼く問題は、数が多く、生産の様子が目に見えない小企業に対し、どのようにして効果的な監督を行うかだ。近年来、各地共に「闇業者」の摘発を食品安全の取りかかりの1つとしているが、一部の監督者が不法業者と結託し、劣悪・偽物商品を共同で生産し販売する現象が、今も時折発生している。今年の両会議でも食品の安全面の監督の強化、庶民の安心の確保をめぐり、各委員が意見を発表する予定だ。

焦点9:反腐敗闘争の貫徹実施、権力の腐敗を根絶

鄭筱萸・元国家食品薬品監督管理局長が深刻な汚職に手を染め、職権で私利を謀っていた事件が暴露されたことで、人々は権力腐敗の根絶策を再び考えることとなった。反腐敗は例年、両会議の焦点となっており、今年もその例外ではない。今年は、政府機能の転換、制度整備の強化、権力行使の監督、商業賄賂の厳しい捜査、権力と金銭の取引の禁止、予算の透明性の向上、公金消費の制限、人民の生活難、医療と教育の腐敗の解決などをめぐり、各代表委員が各自の正確で透徹した見解を示す予定だ。

焦点10:「台湾独立」分裂活動の断固阻止、平和統一の推進

例年の両会議では常に、両岸(大陸部と台湾)の平和統一の実現、中華民族の偉大な復興の促進が、各代表委員の強い願いとされてきた。今年は「台湾独立」に反対し、台湾海峡の平和を守る正念場だ。台湾当局による、いわゆる「憲法改正」を通じて「台湾の法理上の独立」を謀る活動は実質的な段階に入り、両岸関係は厳しい試練に直面することになる。双方の住民にとって「台湾独立」分裂活動を断固として抑え込み、台湾海峡の平和を守ることは、今なお最も重要で最も緊迫した任務である。

今年の両会議で各代表委員は、これまでと同様に、国家の主権と領土保全を守り、「台湾独立」分裂勢力が、いかなる名目、いかなるやり方によって台湾を祖国から分裂させることも断じて許さないという、全中華民族共通の意思と断固たる決意を存分に表現すると見られる。

「人民網日本語版」2007年3月2日

 



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