第10期全国人民代表大会(全人代)第5回会議は議事日程に基づき、国務院がまとめた2006年の中央・地方政府の予算執行状況および2007年の中央・地方政府の予算草案に関する報告を発表し、5日代表の審議にかけた。
報告によると、07年予算の主要指標の目標値は、中央財政の総収入が2兆4421億800万元(前年比3188億7700万元増)、財政総支出が2兆6871億800万元(同3388億8200万元増)。全国の財政総収入が4兆4064億8500万元(同5334億2300万元増)、財政総支出が4兆6514億8500万元(同6301億6900万元増)。
報告は、07年中央財政における重点支出計画と主要財政と税収の政策計8項目を確定した。具体的な内容は次の通り。
(1)中央財政の赤字を引き続き適切に削減し、政府投資の方向性・構造を調整し、改善する。
(2)農民を支援・優遇するさまざまな財政と税収の政策を強化し、社会主義新農村の建設を加速する。
(3)体制と政策の刷新を力強く推進し、学費の高さも含めた就学問題の解決を強力にバックアップする。
(4)さまざまな措置・政策を併用して、医療費の高さも含めた医療問題の解決を積極的にバックアップする。
(5)基本的な国民の生活問題の解決を特に支援し、就職・再就職および社会保障などの活動を着実に強化する。
(6)財政と税収の政策を改善し、経済成長モデルの転換を加速する。
(7)国内企業と外資系企業の所得税法の一本化などの改革に積極的に対応し、社会主義市場経済体制をさらに改善する。
(8)中央政府から地方政府への移転支出を拡大し、地方政府の基本的な公共サービスの提供能力を向上させる。
「人民網日本語版」2007年3月7日
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