中国共産党中央と第10期全人代常務委員会は、ここ数期の全人代において、生産現場で働く者を中心に労働者や農民の代表の割合が減少傾向を示していることを非常に重く見てきた。このため第10期全人代第5回会議は、次期代表の選出では現場の労働者や農民の割合が前期を上回らなければならないと明確に定める「決定」を採択した。
代表名簿を分析すると、省級政府部門の指導幹部が大幅に減る一方、現場の労働者や農民は大幅に増えていることがわかる。現場の労働者の代表は前期の2倍以上に、農民の代表は同じく70%以上増加している。
専門家は「最高国家権力機関は民意の集合体、各方面の利益を表明する大舞台であり、政治経験の豊富な専門家や学者タイプの代表と共に、末端の実情を勇敢に直言する現場の労働者・農民ら一般の代表も必要だ。ある意味において、後者は社会の末端に根を下ろしており、なおさら最高国家権力機関に清新で質朴な民意の風を届けることができる」と指摘する。
「人民網日本語版」2008年2月29日