温家宝総理は5日開催された全人代会議での政府活動報告の中で、中国の平和外交政策について「新しい年において、われわれは引き続き平和、発展、協力の旗印を高く掲げ、独立自主の平和外交政策を堅持し、平和発展の道を堅持し、互恵・ウィンウィンの開放戦略を堅持し、恒久の平和、共同の繁栄を目指す調和のとれた世界の構築を推進する」と強調した。
温家宝総理は「先進諸国との友好協力関係の発展に努め、周辺諸国との善隣友好関係を全面的に深め、発展途上国との連携と協力を大いに強化し、多国間の外交活動を積極的に展開し、重要なホットスポットの問題及びグローバルな問題の適切な解決を促し、わが国の公民と法人の海外における合法的権益を擁護する」と述べている。
温総理はさらに「これまでの5年にわが国は、全方位外交で重要な進展を遂げた。中米関係は安定的に発展し、中ロ間の戦略的パートナーシップは新たなレベルに引き上げられ、中国・EU間の全面的な協力は日増しに深まり、中日関係は改善されている。また、周辺諸国との善隣友好関係はいっそう強化され、地域的提携には新たな成果が見られ、発展途上国との連帯と協力には新しい局面が切り開かれた。そしてわが国は一連の重要な多国間外交活動を成功裏に開催した。国際社会の様々な新たな挑戦に適切に対応し、責任ある前向きの姿勢でグローバルな問題の解決に参与し、国際または地域で焦点となっている問題の解決において重要かつ建設的な役割を果たしている」としている。
「中国国際放送局 日本語部」より2008年3月5日