物価上昇率抑制目標、過去最高の4.8%は何を意味するか
発信時間: 2008-03-06 | チャイナネット

国務院の温家宝総理は5日午前に行った政府活動報告で、08年の物価上昇率を4.8%前後に抑えるとの目標を明らかにした。消費者物価調整目標はこの5年間で過去最高となる。これは何を意味しているのか。

国家統計局のチーフエコノミスト姚景源氏は「現在の物価上昇状況から見れば、コスト押し上げ要素が非常にはっきりしている。連動効果から、農産物価格の上昇がその他の関連製品価格を引き上げており、それも広く波及しつつある。国際的に見れば、原油や穀物価格などの上昇が輸入によるインフレを招くことになり、食用油は国内外の要素の影響を受けている」と分析する。

4.8%前後という物価上昇率抑制目標については、今年の経済は比較的深刻なインフレになることを意味するものなのか、といった疑問も出ている。

「一般的に言って、物価が4%以下というのが穏やかで容認できるインフレである。現在、4.8%前後に定めているのは、今年の物価情勢が比較的厳しくなることを意味しており、政府もこれについて十分に試算したことを示すものだ」。全国政治協商会議委員で財政部財科所の賈康所長はこう話すとともに、「だが、4.8%前後はやはり受け入れられる範囲内であり、安定と不安定の間にあるものの、まだ悪化していない」強調。

また賈康所長は「4.8%の物価上昇率目標はこの数年で最も高いが、それでも恐れるものではない。現在、カギとなるのは物価情勢が比較的深刻に転じて、明らかなインフレになるのを防ぐこと、これが物価調整の主要課題だ」と指摘する。

「チャイナネット」2008年3月6日

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