ダウジョーンズ通信社の記者は、過去20カ月の間に人民元の上昇のペースはかなり速まっているが、中央銀行はインフレの圧力を緩和するため、積極的に人民元の上昇を誘導しているのかという質問に、周小川総裁は次のように答えた。
為替レートの弾力性の向上や、人民元為替レートの変動幅の増大の最も主要な要因は、為替レート形成メカニズムの健全化と、さらなる市場化にある。確かに人民元の適度の上昇、あるいは上昇のペースが少し速くなることは、中国のインフレ抑制にプラスになる。
しかし、大きな国である中国からすれば、為替レート形成のメカニズム改革や、市場における為替レートの変動幅の拡大を、インフレ抑制の主要な手段とはしていない。インフレ抑制の面では、国内の金融引締め政策や、通貨政策関連の様々な措置を重視している。
温家宝総理は5日、9つの措置を提起したが、それらはいずれもインフレ抑制のためのもので、私個人としては、インフレ抑制のために人民元を上昇させる必要はないと考えている。
「チャイナネット」2008年3月6日