専門家 南方の気象災害と三峡ダムは無関係
発信時間: 2008-03-07 | チャイナネット

全国人民代表大会(全人代)代表を務める中国衛星気象センター高級エンジニアの許健民氏は、「三峡ダムプロジェクトの建設は、大気の品質アップに有益に作用すると同時に、水貯蔵という機能により、深刻化している国内の水資源不足を緩和することが可能だ」と語った。中国南方で今年発生した気象災害は、ラニーニャ現象が大気の正常な還流を乱したことが主な原因となり、中国南方の気象災害がもたらされたもので、三峡ダムとは一切関係がないという。「中国新聞網」が伝えた。

許氏は、「三峡ダムプロジェクトの建設によって、三峡ダム地域の水位は上昇するが、湖水の面積はごく小さい上、大気圏の変化に影響を及ぼすほど空間規模ではない。中国の発電総量の約10%を占める三峡ダムの発電量は、北京オリンピックの電気需要を確保するもので、二酸化炭素を排出しないクリーンエネルギーでもある」と語る。中国北方の水資源不足は極めて深刻な状態で、このような多量の水が三峡ダム地域に貯蓄されていることは、今後の北方水不足の緩和にとって、非常に重要な意義を持つ。

「人民網日本語版」2008年3月7日

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