全国政治協委員、中国共産党中央党校副校長の李君如氏は、中国の改革は主に経済体制に集中し、今まで政治改革は行われてこなかったという見方は間違いであり、中国の改革は、最初から政治と経済が同時に行われてきたと話す。

｢中国共産党第11回全国代表大会第3次会議の開催は、中国の改革のスタートとされているが、同会議ではまず『思想を解放し、民主的な政治を構築する』ということを提起した。つまり中国の改革は、政治改革から始まったと言えるだろう。民主的な政治体制があってこそ、経済の改革や市場経済ができる｣

また李君如氏は、鄧小平氏が政治改革を経済改革と結びつけた点を高く評価し、｢農地経営の個別農家への請負は経済改革であるが、その過程で人民公社の制度を撤廃し、県人民代表大会常務委員会を設立して、県クラスとその以下の人民代表の直接選出制度を実施した。これは政治体制の改革だ」と語る。

現在、経済改革が深化するにつれて、中国の政治体制の改革を強化しようという声も聞かれる。しかし李君如氏は、中国の政治改革は慌ててはいけないと言う。｢焦って政治改革をすることはできない。関連の条件や措置が備われば、改革は順を追って安定的に推し進めることができる。経済体制の改革はテストできるが、政治体制の改革が失敗すると、やり直すことはできない｣

｢チャイナネット｣2008年3月8日