第11期全人代第1回会議は3月11日午前10時、記者会見を行い、国家発展と改革委員会の解振華副主任、環境保護総局の張力軍副局長は、環境、資源、省エネ、排出削減などについて記者たちの質問に答えた。
共同通信社:国際社会は今、汚染削減に努力している温室効果ガス排出の大国である中国に注目している。昨年12月に見た研究レポートでは、中国は今後も長期間、石炭を主なエネルギーとするとあるが、今後数十年の間、中国は温室効果ガス排出削減の面でどんな措置をとるのか。
解振華:中国は従来、気候の変化をとても重視してきた。中国共産党第17回全国代表大会の政治報告では、気候変動に対応する能力を高め、世界の気候保護事業に新たな貢献をするとした。つまり私たちはすでに多くの措置を取り、これからも引き続き努力する。中国は、気候変動に対応する国家プランを最初に発表した発展途上国である。
中国は省エネやエネルギーの利用効率向上を目指し、1990年から2005年にかけて、中国の単位GDPあたりのエネルギー消費は46.6%下がった。これは二酸化炭素の排出が、18億トン減ったのと同じである。
また中国は、積極的にリサイクル可能なエネルギーを開発しており、リサイクル可能なエネルギーが一次エネルギーに占める比率は7%~7.5%に達している。風力、太陽、原子力、水力発電にも力を入れているほか、植樹造林をもさらに拡大した。
この20年、中国の植樹造林の面積は世界最大になっている。今後、工業化や都市化の発展プロセスの中では、経済発展と同時に温室効果ガス排出の増加速度を抑え、二酸化炭素の排出を制限する。
省エネ、エネルギーの利用効率向上、リサイクル可能エネルギーの開発、原子力発電の拡大、植樹造林の拡大などの一連の措置を採り、地球の気候変動に対応するため、中国ができる貢献を行っていく。
「チャイナネット」2008年3月11日