第11期全国人民代表大会第1回会議が12日午前10時、人民大会堂で記者会見を開き、外交部の楊潔チ部長は、中国の外交政策と対外関係を紹介し、内外記者からの質問に答えた。
『中国日報』の記者の温室効果ガス排出に関する質問に、楊潔チ外交部長は次のように述べた。
気候変動の問題が生じている主な原因は、先進国の長期にわたる温室効果ガスの排出と、一人当たりの排出量が高い点にある。なぜ中国の排出量が多いかというと、中国は世界で人口が最も多い国だからだ。しかし、中国の1人当たり排出量は非常に低い。
中国人3人の排出量は、先進国の1人の排出量より少ない。もし人々が言うところの「人は平等である」という観点から1人あたりのエネルギー消費を見れば、一部の人たちが中国の排出量が大きいともっともらしく言うことはできない。
発展途上国の国民も生活水準の向上は必要だ。私たちは政府の計画に基づいて行っており、国連の「千年発展目標」の実現に向けて努力している。そのため中国の発展のために排出される温室効果ガスは、今後も一定の期間いくらか増えることは免れない。
だからこそ温室効果ガス排出の問題を出す時、総排出量のみを言って1人当たりの排出量を言わない、または現状だけを見て歴史を見ず、あるいは生産だけを話して消費を話さずというのは、誰が見ても不公平で非科学的だと私は思う。
中国は「バリ・ロードマップ」を歓迎し、気候変動問題への対応に大きな力を注いでいる。私たちは引き続き責任ある態度で、一層努力していくつもりだ。
「チャイナネット」2008年3月12日