中国人民政治協商会議第11期全国委員会第1回会議が12日午後3時人民大会堂で、「政協委員がオリンピックを語る」をテーマとし、記者会見を開いた。北京市の劉敬民副市長、全国政協委員の張芸謀監督、崔大林氏、張景安氏、鄧亜萍氏ら5人が記者の質問に答えた。
党建雑誌社記者の、北京五輪への直接資金投入は数百億元にのぼるが、北京五輪開催による収入はいくらかという質問に、劉敬民氏は以下のように答えた。
北京五輪の開催収入について、私は1つの概念を強調しなければならない。北京五輪の運営資金は市場開発によって賄われており、決して政府による資金投入で運営されているものではない。国家財政と北京市財政は、一部の税金や費用の減免など北京五輪をサポートしているが、直接の資金拠出はない。
北京五輪開催による収入は、十分に支出を賄うことができ、少々余剰金がでる見込みだ。一方、北京五輪開催のための交通整備や環境改善への施設整備は、北京市の資金によるもので、この資金はすでに良い役割を発揮した。
地下鉄5号線が昨年に運営されてから、毎日の輸送人数は50万人に達した。これで北京の南北方向の交通逼迫状況が緩和されたことになる。また五輪開催までに、3本の地下鉄路線が相次いで開通し、全般的な北京市の交通改善に大きく貢献することになるだろう。
環境保護面の資金投入も多く、この数年の大気環境や汚水対策、固体廃棄物対策における進歩は著しい。
「チャイナネット」2008年3月12日