中国中央テレビの記者

金融危機対策（6）体制改革について

中国中央テレビ：現在、中央政府から地方政府までが内需拡大や経済成長維持に力を入れている。これにより改革ペースが減速することはあるのか。中央政府が改革を推進し、体制面の障害を克服することについて、どういう考えがあるのか。

温家宝総理：金融危機に対応するため、改革速度を緩めるどころか、さらに速める必要がある。体制やメカニズムにおける問題を解決してから、各措置の実施が保証できるからだ。

経済体制の改革を進めるというのは、主に社会主義市場経済体制を改善することを指す。具体的にいうと、効果的なマクロ調整のみならず、市場の配分資源の基本的役割を十分に発揮しなければならない。国の大規模な財政投入だけに頼らず、民間企業の発展や民間資本の投下を奨励すべきである。マクロ政策の調整と振興だけでなく、企業の活力や積極性を起こさせることにも重視すべきである。

政治体制の改革を積極的に推進するため、最も重要な点は次の3つである。一、社会主義民主政治を発展させ、人民の自由と権利を保障する。二、司法体制改革を推進し、社会の公平と正義を促す。三、各方面の監督を強化し、政府活動が法律に則って、監督のもとで行なわれるべきである。