1982年に衛生部が若干の医療機関をリハビリ試行センターに指定してから20年余り。中国におけるリハビリ医療機関(各級総合病院のリハビリ科が中心)の整備は、無から有へ、点から面へと急速な発展を遂げてきた。特に衛生部が1990年に「総合病院等級別管理基準」でリハビリ科設置の具体的な基準を初めて示し、さらに1996年に「総合病院リハビリ医学科管理規範」を公布してからは、各級病院でリハビリ科の整備が力強く促進された。現在では全国のほとんどの3級病院と半数以上の2級病院にリハビリ科が設置されている。一方、各地の経済発展水準や指導的専門家の人数・水準の開きから、各リハビリ科の間でも規模・業務範囲・専門性に大きな開きがある。最大クラスのリハビリ科は病床数80床前後で、総合サービス機能に優れ、日増しに高まるリハビリ医療へのニーズを満たす上で重要な役割を果たしている。
リハビリ学が不断に発展し、スタッフ構成が改善され、専門的資質が徐々に向上するにともない、リハビリ科が関わる分野も日増しに広がっている。初期は脳卒中の後遺症、首・肩・腰・足の痛みなどアフターケアが中心だったが、現在は神経・運動・臓器の疾患や損傷への早期臨床リハビリ介入へと向かい、臨床医学とリハビリ医学の重なり合い、関連科間の緊密な協力が、リハビリ科の発展の方向性となっている。
「人民網日本語版」 2008年09月11日 |