中国の劉振民国連次席大使は6日、国連改革について発言し、最も広範な共通認識を模索し、たゆまぬ進展に向けて努力するよう国際社会に呼びかけた。
第63回国連総会は同日、潘基文事務総長による国連活動報告を審議する会議を招集した。劉次席大使は同会議の席上、「05年以降、国連改革には少なからぬ前向きの成果があった。国際社会はこれを揺るぎないものにするとともに、民主的な話し合いを基礎に、最も広範な共通認識を模索し、たゆまず進展に向けて努力しなければならない」と発言。「改革の次の段階では、開発問題を一層重視し、無数の発展途上国に利益がもたらされるようにすべきだ」と強調した。
劉次席大使はまた「総会の振興と安保理の改革は国連改革の重要な一部だ。中国は、改革を通じて、国連の主要機関としての両機関の権能がさらに強化され、効率が高められ、両機関の分業と協力が改善されることに期待している」と指摘。「中国は安保理改革を支持する。中国は安保理において、アフリカ諸国を中心に発展途上国の議席を優先的に増やすことを主張する。中国は国連総会・安保理改革作業部会が引き続き重要な役割を発揮することを支持する。改革に関する問題で各国が全体的な一致に至ることを希望する」と述べた。
劉次席大使はさらに「人権理事会は今回の国連改革における最主要成果の1つだ。中国は成立以来の人権理事会の働きを全体として評価している。理事会が相互尊重を基礎に、公正・客観的・非選択的なやり方で仕事をし、国際人権分野で建設的な対話と協力を促進することを支持する」と述べた。
「人民網日本語版」 2008年10月08日 |